シャンプーのコマーシャルで,髪のキレイなモデルさんが「私もこれ使ってるわよ」と言わんばかりのCMがあります。

でも、実際そのシャンプーを使っているとは限りません。

車のCMだって、そのCMに使われている有名人は、多分その車を使っていません。

でもそれは決して騙しているわけじゃないですよね。

 

トレーニングを始めて、しばらくすると「他の人がどんなトレーニングをしているのか」気になりだします。

自分のやっている方法はあってるのか、もっといい方法はないのだろうか?と。
ここで一つ注意しておきます。

人の真似、特にネットのトレーニング動画を参考にするのは危険だということ。
詳しく解説している動画はともかく、トレーニングの様子を流している動画のトレーニングは真似すべきじゃないかもしれません。
特に海外のトレーニーのものについては解説していても言ってることが分からない(笑)

どこの誰かも分からない人のトレーニングは当然、トップボディビルダーのトレーニングでも真似するのは(真似をしてもいいのですが)危険かもしれないのです。

彼らは基本はしっかり抑えているし、その中でのアレンジだったりします。
でもそれは見ている方には分かりません!

なぜその種目を選んだのか、そういう動作をするのか本人には明確な理由があってのことです。

しかし、その理由があなたに合っているかどうかは別ですよね。

特に肩の種目は挙上角度や可動域によって効くところが変わってきます。
例えばフロントレイズ。
ダンベルやバーベルを手に持って腕を伸ばしてあげるエクササイズ。
一体、どこから、どこまであげればいいのか?

片手でやるのか、両手でやるのか?

ノーマルな方法は肩の高さまで。
三角筋により聴かせたいのであれば、肩より30-40度上げたところまで。
僧帽筋に聴かせたいのであれば90度に近いところまで。

というのが一般的な感じ。

動画を見て誰かが肩の高さまでやってたから肩の高さまで、というのでなく、なぜ肩の高さなのか?を考えましょう。
もしくはなぜそれ以上にあげるのか。
動画で見たトレーニーは実は肩に障害があり、他の種目では肩を痛めるので、仕方がないので、頭上まで上げているのかもしれません。でも、それは動画では分かりません。

かっこいい大胸筋を持った人が、ベンチプレスをフル可動域で行わずにハーフで行ったり、逆にボトム部(下の方)だけで往復を繰り返している動画があった時に、「これをすれば大きな胸になるのか!」と思うのはナンセンスです。

実はそいう人も日頃は普通の方法でやっているかもしれないし、撮影用にその日だけ特別やっているのかもしれません。

シャンプーや車のコマーシャルと同じようなもんですよ。結局。

猿真似でなく、自分でしっかり考えた上で真似しましょう!