クラソノです。

今年も夏がやってきました。

 

そしてオリンピックもあるらしい。。

ニュースを見ないと全くそんなビッグイベントがあることを忘れてしまいます。

 

さて、

そんなことより、もっと大事なお話があります。

  

なぜ、重いものを持つ必要があるのか?

ということです。

重いのを持てば痩せるんですか?

スクワット50kg上がれば脂肪が減りますか?

デッドリフトってどこが細くなるんですか?

私はやせたいんです!

何もしてない人の方が細くてキレイじゃないですか!?

私一体何のためにデッドリフトをしているのでしょう?

などなど色々なご意見があると思います。

 

いいことです。

常に疑問に思う、考えながらやるということはいい。

 

何かをするときには目的や理論を知っている方が知らないでやるよりもはるかに効率的、効果的です。

なぜ、あなたは重いものを持たなければならないのか?

 

まず勘違いからざっくり斬っていきます。

ウエイトトレーニングでよくある勘違い

・重いものをあげれば痩せる

単純に50kgより100kgあげた方が消費カロリーは高いです。

50cm動かすより100cm動かした方が消費カロリーは高い。

だから、

できるだけ重いものを、できるだけ大きな可動域で動かすことで、1回の動作におけるカロリー消費は大きくなります

これは嘘ではないし、正しい理論です。

ただし、これがあなたの脂肪に直接与える影響は大きくありません。

カロリー消費的には最大MAX1回より、30%くらいは30回やった方がいいです。

スクワットで100kg1回より、30kg30回の方が消費カロリーははるかに多いですよね。

(意味分かりますよね・・・)(下欄で補足)

消費カロリーの考え方:

消費カロリーというのは重さ*距離で計算できます。
たとえば、100kgのベンチプレスを1mあげる場合は100kg*1=100kg重・m=980N・m( ニュートンメートル)が計算式になります。

これを熱量(Jジュール)やカロリー(cal)などに単位換算するだけです。

詳しくはこちら
計算してみて驚いた!ベンチプレスの消費カロリー

なので比較する場合はざっくりと
重さ×移動距離
で計算していいのです。
つまり、100kg*1回=100より30kg*30回=900
の方が9倍のカロリー消費になります。

例えば10kgでも20kgでもいいのですが、スクワットを連続して30分するのはかなりしんどいですが、30分なら走ることができます。

これも軽い負荷を30分反復していることになります。
*ちなみ体重*走った距離=大体のカロリーです。
50kgで5kg走れば250kcalくらいです。

このようにカロリー消費だけを考えるのであれば、軽い重さで何度も反復したり走った方がいいいですが、時間もかかるし、ココロも折れます。

・軽い重量でやれば細くなる。

これもよくある勘違い、というか意味不明。

女性で重いものを持つと体を太くなる、

なんてこと言ってウエイトトレーニングを嫌がる方もいます。

だから軽い重量でやりたい、と。

安心してください。

太くなりません。

いや、多少は太くなります。

しかし、実際のところ太くなっているのは脂肪が増えたためです。

筋肉を1mm大きくするのには非常に大きな努力が必要ですが、脂肪を1mm厚くするのは簡単です。

目をつぶってあなたの胸に手を当ててください。

太くなっているのか筋肉でしょうか?脂肪でしょうか?

  

そして、

軽い重量でやっても細くなりません。

細くなるエクササイズとうのは見たことがありますが、なぜそのエクササイズでその回数をやると細くなると言っているのか理由は全く不明でした。

これは意地悪でも、粗探しでもなく、です。

世の中こういう情報ばかりです。

 

僕がこれまで20年以上勉強してきて、軽い重量でやれば筋肉が細くなる、なんて理論は1つも見たことがありませんし、実際どんな理論で細くなるのか想像すらつきません。

回りくどい言い方をしていますが、世の中の情報の8割くらいは意味不明理論なので、見ない方が良いです。

・体重が減りません!

「筋トレやめると体重が減るんですけど・・」

という人がいます。

  

はい。筋トレしているときは体重は増えます。

やめると減ります。実際これは細くなります。

なぜか?

筋肉は水分を溜め込みます。

トレーニングをやっているときや、やめても数日の間は軽いパンプが起きているような感じになると言われています。

そしてトレーニングをせずにしばらくすると筋肉中の水分が抜けてきます。そして体重も落ちて体が細くなり軽くなります。

  

しかし、これは一時的なもの。

そのうち脂肪がついてきて、少しづつ少しづつゆっくりと気づかないうちに体重が増えていきます。

それこそ年に1−2kgづつ。

月にたった100-200gくらいでも、5年で5kgー10kg増えます!!

 

そして、将来的には筋肉がない、締まりのない体になります。

「もうとにかく体重だけ減ればいい」という数字だけ減ればいい、という人はわざわざ筋トレしなくてもいいと思いますが、「将来もキレイな体でいたい」と思うのであれば筋トレは必須です。

やった方がいい、とかじゃなくて。必須です。

Not beter ,but must.


さて、ここから本題です。(え?)

なぜ重いものを持ち上げるべきなのか、

でしたね。

さんざん重いものをもちあげても痩せないなどいってきましたが、、

それでもあなたは重いものにこだわりなさい、です。

理由その1 やせる!

「おいおい、さっき痩せないって言ってましたけど?」

というツッコミはなしです。

 

カロリー計算的には微々たるものです。

筋トレによるダイエット効果は二つあります。

一つは筋肉量が増えて基礎代謝があがる。

まずはこれ。長い目でみるとかなり大きい。

そして、もう一つが見えない効果。

ホルモンなどの内側の効果

筋トレにより、何かのホルモンがでます。

もっといえばホルモンを作る前の前駆体かもしれないし、何かしらのスイッチかもしれないけど、筋トレをすることで身体が本来あるべき姿になっていきます。

ある程度全力を出す。

そうすることで身体を変えてくれるスイッチが入ってくれるんじゃないかと。

身体の仕組みは複雑だし、どうでもいいけど、

重さを持つことで身体がそれに適応します。

ヒトとしてあるべき姿に収斂していく。

それは脂肪ブヨブヨの身体でなく必要なところに必要なものがある身体だと思います。

だからこそ重いものを持つ必要がある。

  

  

分かりやすくまとめると

筋肉量がアップして、基礎代謝が上がる

そして、

身体のスイッチが入って身体が変わる。

そのスイッチに必要なのが重量ってこと。

理由その2 動きの癖が分かる。

いつもは意識しない小な違いも重いものを持つことで、強調されることがあります。

重さが重くなるほどに歪みがでてくる。

その歪みを小さくしていく、あるいは、歪まないように動くことでバランスのとれた身体になっていきます。

理由その3 体力の底上げ (ここ重要です)

いずれ体力は落ちます。

今持てているものが持てなくなります。

今20kgしか持てない人は数十年後15kgしか持てなくなるでしょう。

今40kg持っている方あは、15年後も25kgくらいは持てるでしょう。

 

体が動くうちに、できるだけ基本の値を上げておくことが必要です。

今、重いものを持っておくのは将来のためでもあります。

持てるときにどれだけ底上げをしておくかが重要!ということです。

つまり、

重いものを持つことで

・やせる!

・身体が変わるスイッチがはいる・

・動きの癖が分かる

・今のうちに体力を底上げできる

ということです。

えーとデメリットも一応。

やりすぎると怪我リスクがあがります。やるときは正しいフォームと正しい負荷で無理し過ぎずやってください。

なにごとも過ぎたるはなお・・です。

”過ぎたるは”ですからね。

 

あと、

「重い、、、」

というレベルは人によって違いますし、重いものをあげる人が優れているわけではありません。

あなたはあなたなりにやればいいのです。

手足が長い人は色々と不利だし、腰や膝が悪いと怪我につながります。

毎回高重量にこだわる必要はありません。

自分なりの力を出し尽くせばいいと思います。

目的は人それぞれ。

頑張ってください!

きっといいことがある。