エクササイズで大切なことは、何を”どう”するか、ということ。

だと思っています。

ある部分を鍛えるためには何をすれば良いか、というのは本を読めばだいたい分かります。
しかし、”どうすればいいのか”というのは実際にやっていないと感覚的に難しいことがあります。

胸を鍛えたいからとベンチプレスを選ぶのは”何をするのか”ということ。
”どうするか”というのは、目的や競技性に応じてやり方に変化をつける、ということ。
何をするか、ということよりこっちの方が大事です。

回数や重量設定、インターバルなどの基本的なことだけでなく、挙上スピードをどうするのか、腰はブリッジするのか、切り返しはどうするのか、脚はベンチの上に上げるのか、踏ん張るのか、・・・比較的単純な動きのベンチプレスでさえ”どうするか”については気をつけるところがたくさんあります。

多くのトレーナーは「何をしなさい」というのは指示をしますが、実は「どのように」の方が大事です。
そして、この部分は実際に自分でエクササイズをやっていないと分かりません。

パフォーマンスアップという観点からみるのであれば、「どのように」の部分が欠けていれば、場合によっては無駄なエクササイズになってしまいますよね。

「筋トレでつけた筋肉は使えない」

とか言われますが、この「どのように」の部分が欠落すると競技パフォーマンスは上がりません。

昔のトレーナーの多くは、ボディビルダーかパワーリフターでした。
それくらいしかフリーウエイトを教えることができる人がいなかったんです・・・
で、ガンガン高重量でBIG3をやるわけです。

しかしビルダーは筋肉については詳しいけど、動きを知らないかもしれない。
パワーリフターは高重量を挙げるテクニックには長けているが、それがパフォーマンスをあげてくれるとは限らない。
これじゃ、競技に結びつかないし、怪我もしやすくなりますよね。

ファンクショナルトレーニング、って何?

最近はファンクショナルトレーニングとか言って動きのエクササイズをやるようになりましたが、結構最近です。
世の中の人に「ファンクショナルトレーニング」と言っても、まだほとんど通じないでしょうし・・・
(あなたは、知ってます・・・?)

これからのアスリートトレーナーとして、競技特性に応じてトレーニング種目を「どうするか」を考えることができる、というのは条件の一つになると思います。

もし、トレーニングの目的がハッキリしているのであれば、ぜひ教えてください。
それにより「どう」するかは変わってきますし、効果も変わってきますよ。