こんにちは。

クラソノです。

最近ずっとブログを書いておらずすみません。

何度もいいますが、伝えたいことあ山ほどあります。

1日でもしゃべることができるくらい色々とあるのですが、最近読んだ本の紹介をしましょう。

『運動をしても痩せないのはなぜか』

代謝の最新科学が示す「それでも運動すべき理由」

BURN new research allows the lid off

How we really burn calories,lose weight,and stay healty

というショッキングな本です。

普通、この手の本はキャッチーな題名の割に内容が薄いことが多いのですが、今回は違います。

洋書の翻訳版で、結構しっかり書かれてます。

ちなみに私は本を選ぶ際の基準の一つが洋書の翻訳版であることです。

洋書は日本の何倍も出版されていますし、その中で話題になって数万部売れて、その中からさらに選別されて翻訳されて出版されているのでハズレ率が格段に低いです。

さて、

この本をざっくりと要約すると、、

運動をしてもダイエットにはつながらないけど、健康のためにも運動は必要だ。

という主張です。

一応言っておきますが、

この本ではこう書かれている、

というスタンスです。

他の本でこの本について「そんなことはないよ」と書いている本もありますし、まぁ、色々です。

もうちょっと詳しく説明すると、

ダイエットするなら食事(摂取カロリー)に期待すべきだが、運動の効果はダイエットだけじゃなくて、色々とあるよ、

そもそもヒトは動くことがデフォルト(基本)になっていて、動くことで健康になる

という主張です。

【なぜ運動しても痩せないのか】

では、

もうちょっと詳しく見ていきましょう。

まず、

・運動をしても1日の消費カロリーは増えない

ことが明らかになってきていると。

まずはこれが大前提です。

えっ?どういうこと?って感じですが、またあとで説明します。

その理由として、

運動しないと運動で消費されるべきカロリーがどこかに使われている。

これが身体に悪い影響を及ぼす。

その一つの例が身体内部で起こる各種の炎症であり、アレルギーや関節炎、動脈疾患などを引き起こす

と。

だから運動をすることで身体をあるべき状態に保ちましょうと。

さらにもうちょっと見ていきましょう。

この本ではアフリカのハツザ族という狩猟民族の研究が元になっています。

このハツザ族は獲物を求めて1日に10−15kmくらい歩きます。

活動量はデスクワークの多い会社員とは雲泥の差です。

さぞかし、1日のカロリー消費量は多いことだろう!

と想像されるのですが、これが実は座りぱなしのアメリカ人とほとのど変わらないそうなのです。

ここがポイントです。

狩猟民族の1日の消費カロリーと座りっぱなしの人の消費カロリーがほとんど一緒

だなんて結構驚きですよね。

【消費カロリーは変化する】

1日のカロリー消費量は活動量の違いに応じて変わるわけでなく、身体活動量に応じて1日のカロリー消費量が変化する

ということ。

結論として

「どれほど運動に励もうと消費カロリーを意味があるほど変化させることが本当に難しいのなら、”カロリー摂取量を重視”して肥満と戦う方がいい」

と書かれています。

つまり

ダイエットするなら摂取カロリーを減らすしかないよ

と、ごくごく真っ当なことを言っているわけです。

さらに色々ダイエット方法を挙げながら

『どんなひどいダイエット法でもカロリー摂取を減らすものである限り、減量と代謝の改善は可能』

と。表現しています。

具体的にはどんな食事をすればいいのか、

というと

『高カロリーの加工食品を家と職場から一掃し、タンパク質か植物繊維が多く含まれている食物を取り入れる』

と、これまた面白くないけどしごく常識的なことを言っています。

詳しいことは本を読んでもらうとして、

運動をして500kcal多く消費したとしても、計算どおり痩せないのは間違いありません。

食事を500kcal減らしても計算どおりには痩せません。

人間の身体は摂取カロリーや消費カロリーに『対応』します。

そもそも、ヒトという動物が生きるための設計図としては、生き残ることです。

そして生殖をして子孫を残す。

というか、

「そういう仕組みを持っている種が残っている」

ということなのです。

そして、

運動をすることで身体を健康に保つ仕組みを持っているのがヒトという生き物なのです

運動をしても痩せられない、というのはある意味正解だと思います。

計算どおりには痩せられません。

【それでもやっぱり痩せられる!】

でも、運動をすることで短期的ではあるけど、カロリーは消費するし、多くの実験からも運動による減量の効果はほぼ間違いありません。

運動の効果は単純に消費カロリーだけで計算できませんからね。

ホルモンへの働きかけとか、食欲の減退とか筋肉量の増加とか色々です。

ただ、計算どおりには行かないだけ。

それも長期間やればやるほど身体がそのカロリーに慣れてくるので、少しづつダイエット効果は下がっていくでしょう。

それでも、運動は身体にとって大事なことなのです。

この本でも繰り返し、運動は必要だ、ということを主張しています。

また

運動で減量はできないが、体重維持に運動は必須

とも言っています。

運動をやめると太ります。

少しづつね。

1日に10グラムとかそのくらい。

で年に1−3kg太っていくわけです。

そして、いつかそれに気づくわけです。

1日10g。

1ヶ月で100−300の変化なんてなかなか気づきません。

だからこそ、日々気をつけておく必要があるってことです。

【この本の主張】

運動をしても減量にはあまり役に立たないが、健康で生き生きとして生活を送ることができる。

そして、体重を維持するには運動が必要だ。

ということです。

まぁ、ごくごく当たり前の結論に辿り着いたということで一安心。

どんな運動がダイエットに効果的なのか、健康にいいのか、長生きのためなのか、脳にいいのか、

どんなエクササイズをどれだけやればいいのか、は諸説ありますが、とりあえず筋トレをがっつりしてもデメリットよりメリットの方が大きいのは間違いないようです。