「知は力なり」(フランシス=ベーコン)
この言葉は単に”知識が重要だ”!、ということを言っているわけでなく”知って実際に行動することが大切”という意味です。
何かを行う時にはそのことについての知識があると、結果に大きな違いが出ます。
テレビやマスコミ、雑誌などでダイエットに関する色々な話があります。
なんとなく鵜呑みにせずに、エネルギー代謝について知っておくと納得して行動できるし、結果に反映しやすいです。
日曜にケトジェニックダイエットについてちょっと書いたついでに、ちょっと深く説明します。
今回はちょっと難しいですが、「なるほど、そういうことだったのか!」理解できればダイエットは成功したも同然です。
糖と脂肪どちらが大事か?
さて、もともと原始生物時代は糖質しかエネルギーにすることができませんでした。
でも今は脂肪をエネルギーにすることができます。
進化の歴史の中でミトコンドリアを細胞の中に取り込むことで脂質をエネルギーにすることができるようになったのです。
そういう歴史もあり、ヒトの体は脂質より糖質を優先してエネルギーに利用します。
糖質がなくなってから脂肪が使われる、というイメージです。
しかも糖質がなくなるとすぐ脂質が使われるわけでなく、「やばい!飢餓状態かも!」と判断して、とりあえず筋肉を分解して体内で糖質を作ってエネルギーにしてしまいます。
そっちの方が手っ取り早いんですね。
これが糖新生と言われるものですが、筋肉量の減少の理由になります。
あまり良くないですよね、この状態は。
業界的にはカタボリックと言われる、筋肉分解です。
(ちなみに合成はアナボリックといいます)
さて、糖質をカットするとこの糖新生によりエネルギーをつくります。
そして、糖新生から作られるエネルギーにも限りがあります。
ここで、やっと脂肪酸を分解することによりケトン体というものを作り出し、エネルギーを作り出すのです。
これがケトジェニックといわれる状態です。
ケトン体をエネルギーとして使うのです。
脳は糖しかエネルギーにできない、とか言われていますが、実はケトン体もエネルギーにすることができるので「脳に糖が来ていないー」なんてことにはなりません。ご安心を。
そして、このケトジェニックの状態を保持してれば脂肪がどんどん燃やされる
だから糖質をカットしましょう、というわけです。
ケトジェニックダイエットの条件
ケトジェニックになるために一日30g〜50g以内に糖質をカットする必要があり、その食生活を3日〜5日程度続けるとケトジェニック状態になると言われています。
ゆるい糖質制限ではケトジェニックの状態を維持できないので、糖質を厳しくカットする必要があるのです。
”糖質制限”と”糖質カット”の違いがここにあります。
糖を摂取すると体に糖が貯蔵されて、また最初からやり直しということなので、飲み会などがあった場合は次の日から再び頑張りましょう!
(また糖質をカットすればいいだけ、と前向きに考えて!)
さて、先日の記事でケトジェニックダイエットの注意点して
・カロリーは減らさない
・タンパク質はたっぷりと。
・食物繊維、ビタミン、ミネラルはしっかりと。
と説明しました。
ここは本当に重要なのでしっかりと押さえておいてくださいね。
フランシス=ベーコンはこんなことも言っています。
「やってみることが大切だ」
ちなみにケトジェニックダイエットの最大の欠点はお金がかかることでしょう。
炭水化物は安いですからね・・・
本当は牛肉がベストな食材なのですが、現実的には鶏肉や卵、ツナ缶をうまく利用することをおすすめします。
鶏肉の調理法についてはまた別の日にでも書きましょう。