周りと比べて、ふと焦ってしまう瞬間が増えました。
昨年12月に30歳になってから、その感覚が少しずつ変わってきました。体力のこと、仕事の責任、人との関わり方、将来のこと。ひとつ何かを選ぶときに、「これでいいのかな」と立ち止まることが増えたように感じます。
20代の頃は、「大丈夫」「なんとかなる」と言い聞かせながら、勢いで前に進めていた気がします。多少無理をしても、やり直せる気がしていましたし、深く考えすぎずに選んできたことも多かったと思います。
30代は、環境や立場が動きやすい時期。仕事が変わったり、生活が変わったり、周りのライフステージが一気に進んでいったり。自分のペースで進んでいるつもりでも、気づくと周りと比べてしまうこともあります。
以前は、そうやって迷う自分を「弱いのかな」と思うこともありました。でも今は、そうは思わなくなってきました。自分の状態や周りの影響に気づけるようになっただけ。見えている視点が増えた結果なのだと思います。
周りの声に耳を傾けることは大切です。ただ、情報や期待を受け取りすぎると、自分の感覚が分からなくなります。
そんなときに大事にしているのが、「自分を見つめ直す時間」です。呼吸の深さを感じたり、体を動かしたときの重さや軽さに気づいたり、今日はどこが疲れているのかを確かめるような時間。トレーニングも、その一つだと思っています。何かを達成するためだけではなく、「今の自分はどんな状態かな」と体を通して確認する時間です。
無理に重いものを持ち上げる必要はありません。でも、その日の自分の限界やコンディションを知ることは大切だと思っています。そして多くの場合、人は自分で思っているより、少しだけ余力を持っていることも多いです。
頑張ること自体が悪いわけではありません。大切なのは、頑張ったあとにどう戻すか、どう整えるか。そのことを意識できるようになったのは、大人になったからこその変化なのかもしれません。
迷う日があっても、立ち止まる日があっても大丈夫です。今は、前みたいに勢いだけでは進めなくなっただけ。感じ取れるものが増えた今だからこそ、自分に合った選び方ができるようになっている途中なのだと思います。
もし今、少し足が止まっている感覚があったら、それは後退ではありません。自分をちゃんと見ようとしている時間です。焦らず、また動きたくなったときに、一歩ずつ進めばいい。この文章が、そんなふうに思えるきっかけになれば嬉しいです。