新スタジオのオープンが2週間後に迫り、「本当にできるのかな・・」と、さすがにちょっと心配になっている、倉園です。

やることも、まだまだ盛り沢山です。
最近はジムにいる時間が少なく、スタッフや会員さんにも迷惑をかけています。
いや、いない方が上手く行っているのかも・・・と変な心配もしています。

さて、今日は久しぶりに真面目な話をしましょう。

あなたの強さは、弱さで決まる

図にすると、こういうこと。

桶に入る水の量は、一番低い場所で決まります。
まぁ、こんな桶はさすがにないでしょうが、穴が空いていればそこまでにしか水はたまらない、ということです。

トレーナーの業界の表現では、weakest link とか言われます。

鎖の強さは、その鎖の一番弱い箇所で決まる、という考え方。

例えば、デッドリフトの場合、パワーグリップを使わなければ、背中より握力が先に限界を迎えます。

ベンチプレスでも、いくら大胸筋が強くても、肩の三角筋前部が弱ければ、そこが限界になりますし、腕が弱ければ、胸より先に腕が限界を迎えます。

運動機能においても、可動域が制限されている部位があれば、そこがweakest linkとなり、他の動作が制限され、充分なパフォーマンスが出せない可能性があります。

チームプレーでも弱い選手がいれば、そこが”桶の穴”、”weakest link”になります。

空手の世界でも。
強さを決める三要素は「速くて」「強くて」「上手い」と言われているのですが、この3つ要素のうち、一つでも相手に上回るものがあれば、そこを活かせば勝てる可能性があります。いくら強くても、弱い部分をカバーしきれなかったら、そこが敗因になるのです。

あなたの強さの限界は、最も弱い部分で決まるのです。

栄養学ではアミノ酸スコアの関係で、よくこの桶の例えが使われます。
一番少ない必須アミノ酸の量で合成されるタンパク質の量が決まりますよ、という話です。

例えば、ベンチプレスが伸びない・・・というときは、他のところに原因があるのかもしれません。
上腕三頭筋かもしれないし、前鋸筋かもしれません。ひょっとすると背中なのかもしれません。

そういう意味でもとりあえずは、全身を満遍なく鍛えるのも必要なことだと思います。