別府ONSENベースボールアカデミア

昨日は別府ONSENベースボールアカデミアというものを聴講してきました。
名前のセンスはともかくまともな活動ですのでご紹介します。

主催の西別府病院には野球専門外来があり、そこに馬見塚先生という方がいて、その先生が中心となってやっています。
野球外来については、「野球のことで困ったら、とりあえずそこに行っとけ」と言う場所です。
もしお知り合いの方に、野球をやっている人がいたら教えてあげてください。
何かあったら、とりあえずそこに行っとけば、まず間違いありません。

野球医学

で、この馬見塚先生の考えは簡単に言うと
”今のままじゃ、野球はダメだから、指導者レベルからまともにしていこう!”
という考えで活動しています。

すごい選手を育てる、ということに加えて、野球を通じてまともな社会人を育てようよ、という活動です。
いいですよね。
野球やっている全員がプロになるわけじゃないし、プロになっても一流になれるとは限らない。
ほとんどの人は社会人として活動をするんだから、野球を通じて社会に役立つ人材を育てよう、と。
野球にはそんな力があるんだよ、と。

私としては、総論的には考えが近く、この活動を応援していますし、この考えがもっと広く多くの指導者に行き渡って欲しいと思います。

今のままじゃ、もし自分の子供が「野球したい」って言った時に子供に野球をさせたい、と思えないんですよね。
どこのチームにも任しても壊されそうで・・・安心して任せられない・・・
せめて私より医学的、競技的な知識がある人じゃないと・・という感じです。
子供が中学生になるまでに、まともな考えを浸透させることが私の活動目標です。

さて、そのベースボールアカデミアですが、今回はゲストとして今年の夏の甲子園で優勝した作新学院の小針監督が来ていました。

23歳で監督に就任して、3年目で甲子園出場、5年目で常勝チームとなり、6年連続甲子園に出場し、10年目の今年、甲子園優勝という成績です。
何十年やっても甲子園出場できない監督が多い中で、この業績は素晴らしいと思います。

6年連続甲子園というのがいいですね。
まだ33歳なので、これから何回も甲子園に行って、何回か優勝するんだろうと思います。

私学だから・・・ということも言えますが、それまでずっと甲子園で勝ち星がなかったチームですからね。
良い選手を引っ張って来ることと、きちんと育てることができるか、というのは別次元の話です。

甲子園常勝監督と他の人との違い

他の監督との違いは漠然と「勝ちたい」とか「勝てればいいな」「こうやれば勝てるかもな」じゃなくて、「勝つために何を変えなければならないのか」を考えている気がします。
これまでの常識にとらわれず、やって来た成果だと思います。

やっぱ色々と考えていますよね。
怒鳴り散らす指導はしていないようですし、選手の自発性に任せている部分も多いようです。
話を聞いている限り、コーチング理論やティーチングについて、かなり勉強もしていると思います。
頭いいですよ。さすがに。

他の監督も同じようなことをしているかもしれませんが、勝つ人には勝つだけの理由があります。
一回だけならまぐれもあるでしょうが、6年連続出場していますからね。

他のチームも一生懸命やっているのでしょうが、やり方が違っていたら目標は達成できません。

山登りで間違った道を登るようなものです。
頂上に行くには頂上に通じる道を登らなければなりません。
その道を外れている限り、どう頑張ったところで頂上にはつけません。

(ちなみに、トレーニングも同じです。
どんなトレーニングをしても、正しい道を進まない限り目標は達成できません。
そのためのトレーナーであり、私たちスタッフがいるわけです)

正しい道は一つじゃないし、今年と来年で変わるかもしれません。
なので、常にその道が正しいかどうかを確認し続ける必要があります。
常に変化が必要です。
特に高校のチームスポーツの場合、1年毎にガラッと選手も変わりますからね。

そもそも他の監督とは、すでに目指している山、見ている山が違うのかもしれません。
甲子園に出場することを目指すチーム、甲子園で1勝を目指しているチーム。
小針監督は甲子園で優勝を目指し、そのための練習をしている、ということですね。

私もトレーナーとして、指導者として、選手である会員さんを目標まで連れて行く技術を磨いていきます。
小針監督は「選手に教わることもたくさんある」と言っていましたが、私も会員の方から教わることもたくさんあります。

オープンして半年経ち、ますます充実させていきたいと思っています。
とりあえずは県内でダントツのNo1トレーナーズジムとして認知されるように頑張ります!