腰痛で悩む人は少なくありません。
特に介護職や作業所、
保育園や幼稚園の先生なども腰痛持ちが多いです。
普通に事務の方でも腰痛持ちはたくさんいます。

実は腰痛は
その7割は原因不明
と言われています。
原因不明というか、
レントゲンやMRIなどでは分からない腰痛がほとんどなのです。
でも痛い。確かに痛いと。
そういう人は1ヶ月くらいで自然治癒します。

腰痛になって整骨院や整体に行ったら治った!
というのは、
実は自然治癒しただけ、
ということが多いのです(笑)

腰痛については
その原因も特定することは難しいのです。

押さえるべきポイントは
腰は犯人じゃなくて、被害者なんだということ。
決して腰自体が犯人なわけではありません。
ここを誤解している人が多いのです。

結果として腰が痛い、
でも何がその痛みを作っているのかを特定するのが難しい。

単独犯かもしれないし、共犯者がいるかもしれない。
共犯者も一人だけでなく複数いるかもしれない。
(というか、複数の場合がほとんどです。)

体のどこか一部に機能不全があると、
色々な箇所に影響します。

例えば足裏の土踏まずのアーチが低い人。
そうすることで膝が内側に入り安くなるし、
足首の動きも悪くなる、
そうする骨盤が前傾気味になり・・・
みたいに風が吹けば桶屋が儲かる的な連鎖がおきます。

その中でどれが一番影響が大きいのか・・・ということなのです。

それを踏まえて、
あえて腰痛について説明します。
これからの話は、結果的にこうなっている、
ということです。

これが犯人ということではありませんんで、誤解なきよう願います。

さて、
猫背や反り腰、肩こり、歪みなどの多くは筋肉の不均衡が原因です。

ちなみに、
よく整体とかで骨盤矯正やO脚矯正などやっていますが、
骨はそれほど簡単にずれないし、曲がりません。

骨盤が簡単にずれたら大変ですよ。
人が押したくらいじゃズレません!!
(先天的なものや事故など強い力がかかった場合は別です。)
骨には靭帯が付いていて、
基本的には特定の位置から動かないようになっています。

カイロプラクターや整骨院の方が強制するのは、
固まった組織を柔軟にし、関節可動域を回復させるためにやるのです。
骨を動かしているのではありません。

で、そこで終わり、じゃなくて、そこから
・筋肉をつけ
・本来の動きを回復させ
・運動機能を高める
ということをするのが何よりも大切です。
そこでもやはり筋トレが必要になってきます。

では、
どんなトレーニングをする必要があるのでしょうか?

トレーニングには二つの考え方があることを紹介します。

まずその人をスクリーニングして、
評価して、弱い部分を強く、固まっている部分を柔くしてから、
ちゃんとトレーニングしよう、という考えです。
これはパーソナルトレーナーや理学療法士さんの考え方です。
どちらかと言えば西洋的なアプローチ。

もう一つ、
ボディービルとかスポーツをやってきた人はこう考えます。
「正しくトレーニングしていれば、人間本来の正しい筋肉や動きになるはず」
という考えです。
ヨガもこの考えに近いです。
どちらかといえば東洋的な考えのアプローチです。

前者は、後者に
「そんなこと言っても、まずは正しく動けるようにしないと、間違った動きを覚えるだけ」
と言いますし、後者は
「一人一人見て、個別にメニューを作ればいいけど、
毎日見ることができるとは限らないし、
そもそも最初の評価が間違ってたらどうするの?」
という感じでかみ合いません。

両者ともお互いが正しいことを言っていることを
お互いに理解しているのですが、立場が違うのでこうなります。

私も一人一人しっかり見て評価して、
毎日トレーニング指導ができれば良いと思いますが
グループや職場での運動指導する場合は、ほぼ無理です。

なので、「正しいフォームを教えて、まずはやってもらう。」
という立場になってしまいます。
そこで間違ったフォームでやっていても見ることができないので、
修正ができません。

本当は弱い部分を鍛えたいのに、
強い部分ばかり鍛えるトレーニングになっているかもしれません。

さらに言えば、腰痛防止エクササイズ、
として紹介しても腰痛の原因は人それぞれです。

腰痛の原因、犯人はどこにいるのか、

腰痛で言えば、「腰」は被害者です。犯人は別にいます。
容疑者としては「胸」「肩」「首」「股関節」「太もも」などが怪しい。
そもそも容疑者が1人とは限りません。

例えば、左を向く首の可動域が小さい人が、
常にパソコンが自分の左にあった場合、
ますます首は右方向に回りづらくなります。

そして何か作業する時に右を向く必要があるときに、
首を右に回す代わりに腰から捻っているかもしれません。

こんな感じで腰を右回旋ばかりしていると腰に良くないのは想像できますよね。
この場合の犯人は、一応「首」ということですが、
パソコンを正面に持って来れば少しは緩和するかもしれません。

ちょっと長くなりましたので、続きはまた次回へ。