-ダイエットや筋トレの悩みの一つが

・継続できない

・意志が弱い

・我慢できない

みたいなもの。

気持ちは分かります。

継続の重要性なんて、私が言うまでもなく色々な分野で色々な人が言ってます。

いまこの1秒の集積が1日となりその1日の積み重ねが1週間1ヵ月、1年となって、気がついたらあれほど高く手の届かないように見えた山頂に立っていたと、いうのが私たちの人生のありようなのです。

先日亡くなった京セラ創業者の稲盛和夫さんの言葉です。

毎日毎日少しづつの積み重ねで今の私たちはできています。

身体にしろ考えにしろ、立場や肩書、、すべて今の自分は過去の集積です。

そして、未来の自分は今の集積なのです。

いまこの1口の集積が10口となり、その積み重ねが・・・気づいたらこの体型に・・

ということですね。

いまこの1口の我慢の集積が・・・気づいたらスッキリした体型に・・

いまこの1レップの集積が10レップとなり、その積み重ねが、、キレイなお尻と大きな胸を手に入れいた、、

みたいな感じでしょうか?

何事につけ継続は難しいです。

というか、

難しいからこそ、盛んに言われているだと思います。

ダイエットの場合、

1年間しっかり食事制限して、

毎日トレーニングを続けられれば、

誰でも痩せることは可能です。

ダイエットや筋トレだけでなく、

仕事や勉強もそう。

1年間英語を1日3時間勉強する。

1年間筋トレを続ける

1年間営業訪問をしまくる

毎日しっかり継続すれば、

誰でもある程度の結果は出せるはずです。

ただ、これができない人が多い・・

僕も含めてです。

もちろん、

大会に出て優勝するとか、日本一になろうとかそういうのは別の話。

普通にダイエットしたり、

筋肉つけたり、

営業成績をあげたり、

県内の高校や大学に入るとかそういうレベルの話です。

この辺のレベルなら継続すれば絶対に目標は達成できます。

なぜ、できないのか?

の一つの原因について考えましょう。

モラルライセシングー心の免罪符

心理学の世界に、

「モラル・ライセンシング」という言葉があります。

「心の免罪符」

みたいな感じです。

「良い行いをしたら悪い行いをしても良い」

と感じる心理のことです。

元々はノーベル賞学者のダニエルカーネマンさんが提唱したらしいのですが、

スタンフォードの「自分を変える教室」を読んでいて出てきたので、ここで紹介します。

スタンフォードの自分を変える教室

ちょっと引用してみましょう。

「人は何か良いことをすると、いい気分になります。そのせいで、自分の衝動を信用しがちになります。ー多くの場合、悪いことをしてもかまわないと思ってしまうのです」

モラルライセシングのせいで、私たちは自分に害を及ぼす行動を「ごほうび」だと思い込みます。全くどうにかしていますが、私たちはまんまとそそのかされ、自分が「やりたいこと」を「なすべきこと」だと信じてしまうのです。

簡単にいえば、

「ジムに行ったからご褒美にケーキを買って帰る」

とか、

「余分にバイクを漕いだから焼肉ランチに行こう」

みたいなこと。

ダイエット中にも関わらずです!

なんか、どこかで聞いたことがある話かもしれません・・

あなたの身体から見れば

「おーーい。。一体何しちゃってくれてんの?」

という完全に矛盾した行動です。

「せっかく頑張って脂肪を減らしてあげたのに、また増やすのかい?」

と。

本当に痩せたいなら食べない方が良い。

これは明白です。

しかし、

「良い行いをしたから悪い行いをしても良い」

という静かな心のささやきにいとも簡単にうなづくわけです。

「そうだね、、いいよね」と。

これが痩せられない原因の一つになるわけです。

「プラス」の行動をしたから「マイナス」の行動を取っても良いと考えてしまう。

悪い意味でバランスを取ろうとする、

人間的な心理のことです。

無意識的な反応です。

無意識的、本能的だから逆らえない。

ある意味、本能的なものです。

だから思考回路、この行動を繰り返すわけです。

そして、

「痩せられない__」と。

食べてもいいけどほどほどに

ぶっちゃけ、食べてもいいと思いますよ。はい。。

ただね、

多くの場合は、運動して頑張った以上のご褒美になっているんじゃないかと。

ひょっとして、ご褒美をあげすぎなんじゃないかと思うのです。

プラスマイナスゼロでなく、マイナスの方が大きいんじゃないかと。

本能に任せすぎてるんじゃないかと。。

せっかく運動しても、

それ以上のカロリーを摂取すれば・・・

当然に太りますよね。

せっかくの努力をがもったいない!

きついことをして頑張ったら、その頑張りを結果につなげて欲しいのです!

「あんたが、どうにかして目標の体重まで落とせるように!」

と毎日夜寝る前に祈ってるのです。

僕が祈っているそのときに、あなたがお菓子を食べていたら僕の祈りなんて神様に届きません・・

結局は「継続」が鍵

筋トレでもダイエットでも勉強でもビジネスでも結局は「継続」がキーワードです。

今日多めにやったからと言って、翌日サボって良い理由にはなりません。

なんですけど、そうしてしまうのが人間の本能なのです。

武の道の探求は断崖をよじ登るがごとし。休むことなく精進すべし。

という言葉があります。

休めばずり落ちる、ズリ落ちればもっとゴールが遠くなる、

その恐怖心から練習をするのです。

と、

頭では分かってるんですが、私たちは無意識に

「昨日頑張ったから今日はサボっても良い」

「さっき頑張ったから、ご褒美ご褒美!」

と考えてしまうのです。

無意識にそういう行動をする生物であることを知っておく

だから、こういう心の働きがあることや仕組みを知ることは大事なことなのです。

そして、

意識してモラルライセシングに抵抗をしなければなりません。

せっかく頑張ったんだから、成果を台無しにすることはやめるんだ!

と強く意識するしかないのです。

心のささやきを聞きながら、聞き流す勇気が必要なのです。

モラルライセシングを理解して防ぐ

今日、あなたはモラルライセシングという言葉を知りました。

モラルライセシングという心の働きを理解したはずです。

これで、もう大丈夫です!

今日から「心の免罪符は受け取らない」と決める

これで、

この状況に陥りそうになたっとき、

自分でストップをかけることができる(はず)

自分にご褒美を与えようとしたときにこの話を思い出してくれるはずです。

今日から「心の免罪符」を受け取らないでください。

あなたの小さなかわいい悪魔が「無料だよ!」と「おいしいよ!!」

とささやきますが、「また今度ね」と追い返してください。

あなたの目標を思い出しましょう!

そして、あなたの目標を思い出しましょう。

「ダイエットしてキレイな服を着る」

「スキニーなパンツを履きこなす」

「60歳でベンチプレス180kgを上げる!」

「子どもにかっこいい(キレイな)身体を見せたい」

「ダイエットしてモテたい」

「健康な身体でバリバリ働いて稼ぐ!」

など具体的な目標を思い出しましょう!

”ほんとうの”自分はもっとしっかりしてる、ことを知る

ちなみに、「自分を変える教室」ではモラルライセシングのワナにはまらない方法として

「『ありのままの自分が最高の自分になることを望んでいる。』『自分自信の価値観に従って生きていきたい』ということをしっかりと自覚すること

だと書いてます。

衝動的で怠け者で誘惑に負けやすい自分を、”ほんとうの”自分だと思わないように、ということです。

”ほんとうの”自分はもっとしっかりしてるのです。

失敗したら、失敗を受け入れて許すこと

誰でも失敗するもの。そのあとどう対処するかのほうがはるかに重要、だとも言っています。

どうすればいいのか?

自分を許しましょう!

誘惑に負けた自分や罪の意識にさいなまさるより、自分を許して、ありのままの自分を見つめましょう、と書いています。

最悪なのは、「どうにでもなれ!」と諦めること。

人間なんて、何回でも失敗するし、間違いを犯します。

そんなときには自分を思いやり、自分を励まし、自分に優しくしてあげましょう。

やりたいことのほとんどは、痩せてからでもできる。

安心してください。

焼肉屋さんはなくならないし、お菓子もなくなりません。

あなたが痩せた3ヶ月後にもありますよ。

そのときは気持ちよくご褒美をあげてもいいと思います!