今日は本を紹介しましょう。
適当に有名なところで
です。
もう10年くらい前の本です。
この本は僕にとっては結構、衝撃的でした。
与える人・奪う人
なんとなく、分かってはいるけど、意識してなかったことです。
宗教的な背景もあるかもしれませんが、「とにかく与えなさい」と。
もらうより人より、与える人になれと。
そういえば、
愛される人より、愛す人になれ、
と誰かが言ってた気がします。
同じようなものですね。
つまりは、
多くを得たいなら、多くを与えなさい。
ってことです。
この本でアダムグラントは人を
ギバー(gever)、マッチャー(matcher)、テイカー(taker)の3つに分類しています。
ギバーっていうのが、人に与える人
テイカーは他人から得ることを優先する人
マッチャーはそのバランスを重視する人
です。
で、結論として、
成功のトップにはギバー
中間層に多いのがマッチャー
そして、下位にもギバー!
としています。
そして、成功するために大事なことは
戦略的なギバーになりなさいと。
ギバーとして成功する条件
成功するギバーは
単になんでもかんでも与えるのでなく、与える場合とそうでない場合を判断するできる人です。
つまり、テイカーに対して距離をとり、場合により「No」と言えるギバーが成功すると。
そして、与えるものも選択的に戦略的に、自分の強みや価値を活かすべきだと言ってます。
『価値』を与えることで、長期的に組織や社会が良くなって、結局は自分にも良いことが返ってくる」
という期待薄な見返りを期待するのが良いギバーだと言っています。
「これをしたら、こういう見返りがある、だからgiveする」というのではありません。
直接的な見返りを期待するのでなく、風が吹けば桶屋・・みたいな間接的な恩恵がめぐってくる設計です。
アンパンマンになっちゃダメ
そして、自分を犠牲して与えるギバーが下位のギバーになります。
アンパンマンみたいな感じですね。
アンパンマンはジャムおじさんというパトロンがいるので、燃え尽きませんが、普通の人にはそんな人はいません。。
食い尽くされて、燃え尽きて終わってしまいます。
これが下位のギバーだと。
できないことや得意じゃないことでも、(相手のことを思って)自分でやってあげようとして、無駄にエネルギーを消費する。
で、それが得意なことじゃないので、たいした成果も与えられずに、相手に批判されて、疲弊する、
「ここまでやってあげたのに・・・」みたいな感じです。
得意なことでギブすること!
だからギブする場合は自分の強みを活かせること、本当に助けられることを考えてギブしましょうということですね。
私はこの本で「ふむ!」って思ったのが、この部分です。
自分の強みやできることをギブする。
できる範囲でできる限りのギブをすること。
なんでも「はい、喜んで!」
じゃない。
できないことは、Noといい、他に得意な人がいれば、そっちに任せた方が、その人や社会にとってもいいことですよね。
人はそれぞれ得意分野があるはず。
その範囲でギブをすることが世の中のためになるし、回り回って結果的に自分に返ってくるはずです。
社会の総和で考えて、自分がギブをすべきと判断すれば、見返りを考えずにギブをするってことじゃないかと。
私が勉強する理由
私はこうやってジムやヨガをビジネスとしてやっていて、お金をいただいていますが、気持ちとしてはできるだけ多くギブしたい、と思っています。
だから、勉強をするし、自分で色々試してみる。
別に勉強なんてしなくても、自分の経験だけでトレーニングを教えることはできます。
でも、それがいいことかというと、そうじゃない。(と思ってます)
自分の時間とお金を自己投資して、そして得た知識やスキルをギブする。
これもギバーとしての一つの姿ただと思います。
ギバーは無料とは限らない
そして、
ギバーは必ずしも無償でする必要はありません。
もらったもの以上のものを提供すること、これもギバーの一つです。
会費をいただく、そしていただいた以上の価値を提供する。
会社でのギバー
会社でも同じ。
給料をもらう、もらったもの以上のものを会社に提供する。
ただで残業をしなさい、とは違います。
期待以上の仕事をする、ってことです。
もらった分しか仕事をしないのは、むしろテイカーです。
やるべきことをやらない。これもテイカー。
いわゆる給料泥棒ですね笑
戦略的ギバーになりなさい
で、やるなら得意なことをやって会社に奉仕しないと、できないことを頑張っても無駄に色々消費するだけです。
だから、戦略的なギバーになりなさい、ってことです。
利他の心とギバー
ギバーってつまりは、「利他の心」のことですよ。
アダムグラントはそれを経済学、心理学的に分析調査して、裏付けたというところですね。
利己的でなく利他的に。
難しいことですが、すごく大切にしたいことです。
誰しも損をするのは嫌なので利己的な考えになりがちです。
だからこそ、利他的な考えをする少数の人が成功できるんだと思います。
結局、筋トレと同じ!
さて、ちょっと真面目な話になりましたが、ここから本題です(!)
つまりは筋トレと同じってことです。(何が!?)
本当にアダムグラントが言いかったことは、きっと
「大きな刺激を筋肉に与えれば、色々な大きな恩恵が得られる」
ってことだと思います。
真のギバーの姿
筋力が向上したり、かっこいい身体、キレイな身体になるだけじゃなく、身体の中もかわるし、マインドも変わります。
ジムでの知り合いもできたりして、色々と見返りがあるってことです。
これが筋トレの真のギバーです。
筋肉にギブしてますか?
あなたは自分自身の筋肉に対してギバーになる必要があるのです。
筋肉を大事に扱い、欲しい刺激を与えてあげましょう。
筋肉泥棒になってませんか?
そして、筋トレをしないのはテイカーです。
筋力は日々失われていきます。
あなたが筋トレをサボることで、あなたは、あなたの自身の身体から筋肉を奪っているのです。
少なくとも、奪われているのを知りながら、静観しているのです。
筋肉泥棒の共犯ってことですよ!!
あなたはきっとギバーになりたい人です。
テイカーになんかなりたくない!そんな人だと信じています。
筋トレ、ビジネス、人間関係、すべて繋がっています。
もし、あなたが真のギバーを目指すのであれば、まずは筋トレから始めましょう!
「筋トレすらできないのに、他に何ができるというのだ!」
って誰かが言っています。
つまり、
自分に一番身近な筋肉を大切できずに、他の人や社会のためにギブすることなんてできるわけない!
まずは筋トレしようぜ!
ってことですよ。きっと。