
ストレッチで怪我を防ぐ!?
世の中には常識と思われてことが、実は違っていた, なんてことはたくさんありますよね。 常識というのは時代と共に変わっていきます。 ・腹筋100回すれば腹筋が割れる ・揉めば脂肪が分解できて部分痩せができる ・卵を食べるとコレステロールが上がる ・・・・ こんなの、間違っているというのは二十年前から周知の事実なんですが 「そうあって欲しい」という願望と そこにつけこんでビジネスとして稼いでいる人がいるため正しい情報は世の中には広がりません。 でも、そろそろいいんじゃないでしょうか? こういうのは平成の遺産として、、次の時代へ進みましょう!! そういうった常識の一つに、 【怪我を予防するためにはストレッチが一番!】 【体が柔らかい方が怪我をしにくい】 というストレッチ信仰があります。 そう!これは”信仰”です。 ヨガでも、こういう信仰ありますね。 前屈や開脚でベターーとなりたい、、という理由なき願望。 そうなったら何かいいことがあるのでしょうか? あまりにも固すぎる、という人は困ります。 でも床に指先が届くとか、それくらいであれば問題ないですよね。 開脚も90度ー120度くらいで大丈夫。 それ以上開いて何の得が? 空手とかバレエとか体操競技とかそういうのをするのであれば必要ですが、普通に生活していて180度の開脚を必要としたことは今までの人生で一度もありません! 【あの時180度開脚ができていれば、人生変わっていたな、、、なんてこと、あったでしょうか?】 きっとないと思います。 柔軟性信仰は平成の時代に置いていきましょう! ある程度硬くても大丈夫ということです。 さて、本題。 ストレッチや柔軟性は怪我の予防になるのか、ということ。 根拠の一つとして、 怪我の原因として可動域を超えたことが原因であることは少ないということです。 怪我は可動域内で動かしているときに生じているのに 可動域を広げることが怪我の予防につながるの? ということです。 そして数多くの研究や分析が行われ、一応の結論が出てます。 これ。 ストレッチがすべての怪我の軽減につながるわけではない、 ということ。 ここで注意することは ストレッチ=ウォームアップではないですからね。 またこの話は次回にでもしましょう。 少なくとも怪我の防止にストレッチというのは盲信に近いものがあります。 この話をすれば、ストレッチの父と呼ばれるボブ・アンダーソンの話をしなければなりません。 簡単に言えば、ストレッチが広まった理由としては、効果があると実証されたからではなく、少なからずビジネス的な観点からストレッチの概念が広く浸透した可能性がある、ということです。 で、私たちも盲信的にそう思ってきた、ということ。 ストレッチの効果は証明されていませんが、証明されてないからと言って効果がないとまで断定はできません。 ストレッチをルーティンに入れることで、集中力や気分を高め、過度な緊張を抑えるという効果もあります。 ストレッチをすることでなんとなく落ち着くというのも大事なことなのです。 ストレッチはエクサササイズと同様、それはもうたくさんの種類があります。 ジムではストレッチについては各自にお任せしてますが、この辺はジムとしての課題かな、、と思っています。 ストレッチをすることで”可動域”が広くなって、トレーニングの効果が上がる、ということもありますからね。 例えば、背中の種目をするのなら胸椎の伸展や回旋がないと腰に負担がかかるし、背中に効かせることができません。 ベンチするにせよ、しっかり胸を張ることができず、アーチの弱いベンチプレスになってしまいます。 動的なストレッチをすることで、”可動域”が広がり、これまでは効かせられなかった部分まで効かすことができる、というのは一つのメリットだと思います。 ワンハンドロウで1cmだけ肘が上まで上がるようになった、ダンベルフライで1cm下まで降ろせるようなった、ということはそれまで使えてなかった筋繊維を使える可能性があるわけです。 (これはパフォーマンスアップには有効だと思いますが、これが直ちに筋肥大につながるとは限りません。あしからず。) そういったストレッチの方法についても指導していくことは今後の課題ですね。ただ、、ストレッチしているとそれだけで15分、20分かかりますからね。ランやバイクも含めてそれだけで30分かかってしまいます、、、 できればストレッチは家でやるといいんですが・・・まぁ、やる人は少ないでしょうね、、、 最後に、一番大切なことを言いますが、”柔軟性”と”可動域”は違いますからね。 英語でいえば、柔軟性はflexibility、可動域はRange of Motionです。 可動域というのは自分でしっかり動かせる範囲のこと、と思ってください。 で、こっちが大事なんだよ、ということ。 で、ROM可動域を広げる目的でストレッチをすることは有効ですよ、ということです。 この辺はまた説明が大変なので、別に改めて説明しますね。 【で、どうすればいいの?】 というのを知りたいんですよね。 理論や理由より、結局どうすればいいの? ということを知りたいんでしょうが、それだけを知ることはまた誤解を招きます。 こうこうこういう理由で、これをした方がいい、しちゃだめ、というのを理解してください! まぁ、今回に限れば結論は エクササイズ前にはウォーミングアップをして体を温めて、動きのあるストレッチを数種類して、重い重量をあげるときには少しづつ重さを上げていきなさい、ということです。 これが【怪我を予防する必勝パターン】。 とりあえず令和の時代はこれが常識になっているはずです。